野生馬と共存するリノ! about Virginia Range wild horses

57008

Wild Horses at Washoe Lake State Park

ネバダ州には約24300頭の野生の馬が生息し、その内約2000頭が東はファーロン、西はリノ、
北はピーバイン山やピラミッド湖、南はカーソンシティ、がおおまかな範囲となるバージニア・レンジに生息しています。
(ネバダ州内で野生馬に出会える場所の紹介サイトはこちらをクリック !)

 

夏から秋にかけて住宅街に群れで出没し勝手に人様の家の前庭の芝生を食べに来ることも多く、初めて目撃するとかなりの衝撃を受けると同時に尋常じゃなく得した気分になりめちゃくちゃ興奮します。が、近寄るのは当然厳禁なのでお馬さん達の神経に触らないよう、気分を損ねないよう、そして怖がらせないように興奮を抑えて静か~に遠くからニヤニヤ眺めます。

 

愛らしい親子馬。警戒心ゼロなんでしょうか、誰かのお家の前で授乳中。子馬がいると尚更近づくのは禁物なのでこれら写真はもちろん望遠で撮影しています。

 

IMG_5149 (2)

そもそもこれら野生馬のルーツは? もともとはスペイン人入植者によってアメリカにもたらされ、その後ネイティブ・アメリカンやアメリカ人開拓者達の家畜となった馬が祖先で、飼い主に置き去りにされ野生化した馬達が現在に至るまで逞しく生息しておりWild HorsesまたはMustangと呼ばれています。

1959年頃リノのVelma Johnston(通称Annie)というひとりの女性が草の根運動で野生馬保護活動を始め彼女の尽力によりとうとう1971年には米国下院議会において「野生馬はアメリカの歴史と西部開拓精神の生ける象徴である」と認識され米国国土省により管理保護令が制定されるに至り、1986年にはネバダ州が州法にて改めて保護令を整備し、野生馬へ餌や水を与えることも違法としました。(※)

野生馬保護に何か役に立ちたい!とおもわれる方へ。野生馬保護をする数々への非営利団体が日々素晴らしい活動をされていますので、いくつかランダムにとりあげてご紹介します。

● Virginia Range Wildlife

● Wild Horse Connection

● Hidden Valley Wild Horse Protection Fund

● Horse Power(※※)

(※※) 乗用車のナンバープレートを馬の絵入のチャリティー・バージョンのものにすると州に支払ったレジストレーション費の中からこのHorse Powerへ募金が自動的に納められます。詳しくはネバダ州自動車部(DMV)のサイトをご覧下さい。

身近にすぐに実行できる野生馬保護行動としては、餌や水を与えない、そして何よりも「馬が出没しますよ」標識がある道路では絶対にスピードを出さず注意して運転する、だとおもいます!

是非即実践してネバダの宝物である美しい野生馬をみんなで守りましょう!

 

(※) 参考資料:

● ネバダ州農業部資料
http://agri.nv.gov/uploadedFiles/agrinvgov/Content/Resources/Fact_Sheets/2014-10-Virginia%20Horses.pdf
● ネバダ州立大学リノ校資料
https://www.unce.unr.edu/publications/files/nr/2001/FS0136.pdf